有元健×小笠原博毅トークセッション「サッカーの熱狂の影に」参加予約
カルスタです!カルスタ!じゃなかった、サッカーのトークイベントがあったので参加予約しました。有元健・小笠原博毅編『サッカーの詩学と政治学』(人文書院)出版記念とのことで、そのamazonの(多分書き手はサッカーファンの)レビューの評価も高いので僕も読んでみようかと。
サッカーの忘れがたい記憶・伝説。それはアリストテレスの「詩学」に言う「悲劇*1における模倣(=ミメーシス)や浄化(=カタルシス))」の機能を現代において果たしているのかもしれません。だとすればその言説は必ずやある種の政治性を帯びることになるでしょう。ここはカルチュラル・スタディーズの面目躍如たるお話を期待したいです。
サッカーの熱狂の影に 有元 健、小笠原博毅
日時:2006年1月26日(木)19時より
場所:池袋ジュンク堂本店
- 有元 健(ありもと・たけし):
1969年九州生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程。目下、博論執筆中。専門は、カルチュラル・スタディーズ、身体文化論。研究のかたわら高校生のサッカー指導なども(…逆か?)。共著として『オリンピック・スタディーズ』(せりか書房 2004)、『文化の実践・文化の研究』(せりか書房 2004)など。翻訳書に『文化理論用語集』(新曜社 2003)など。
- 小笠原博毅(おがさわら・ひろき):
1968年東京生まれ。神戸大学国際文化学部助教授。社会学博士。専門は、社会学、カルチュラル・スタディーズ。サッカーはどれだけ「感傷」と無縁になれるか? 共著として『オリンピック・スタディーズ』(せりか書房 2004)、『1968』(作品社 2004)、『W杯サッカーの熱狂と遺産』(世界思想社 2003)など。翻訳書に『スチュアート・ホール』(青土社 近刊)など。素晴らしいパス、鳥肌が立つようなゴール。サッカーをプレーし、観戦し、サポートする個々の経験と、その結果としての感動や興奮、失望や苛立ち、そして伝説として語り継がれる記憶――ピッチ上で、スタジアムのスタンドで、テレビの前で、繰り返されるさまざまな実践と経験とが醸成するサッカー文化とは。そしてそれを通じて「私たち」の感覚が生成する過程とはどのようなものなのだろうか。カルチュラル・スタディーズに携わる二人と、サッカーを真剣に考え、語ってみる。
- 『サッカーの詩学と政治学』有元健, 小笠原博毅
- 【参考】
MIYADAI.com サッカー・ナショナリズムから遠い日本の若者たち
(「昨今の政治情勢を踏まえて考えておくべきこと(第一部)」の下に短いコラムがあります)
http://www.miyadai.com/message/?msg_date=20020709
*1:W杯の勝利チームは1チームしかいない!