オシム監督のW杯グループF予想

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える僕もblogにて何度か扱ってきたジェフ千葉イビチャ・オシム監督の、Sportske Novosti紙11日付けに掲載された、2006W杯グループFの予想および各チームについてのインタビューが、クロアチア在住の長束さんのBlog「クロアチア・サッカーニュース」にて紹介されていましたのでとりあげたいと思います。

以下の回答は日本のサッカーファンからするとちょっと残念ですが、ヨーロッパの方々から見ればやはりそういう認識なのでしょう。

−貴方はグループリーグをどう考える?
「良いとも悪いとも言える*1。どのような入り方をするかどうかだ。ブラジルはもちろん"NO.1"だ。クロアチアも異議なく"NO.2"となる。しかしその順序となるまでには非常に困難な道があるだろう。」

ただオシム監督も言っているように「その順序となるまでには非常に困難な道」となるのは確かだと思います。そこに日本が食い込む可能性は「ある」といってよいでしょう。

−日本はどうか?
「1998年ワールドカップ時の日本は直ぐに忘れる必要があるね。ドイツではまったく違うチームがプレーする。それは選手名ではなく、むしろプレーにおいてだよ。
・・・(中略)・・・
現在の日本も違う。8年前のチームよりも経験を培った。疑いなくクロアチアの方が優勢だろうが、日本人にそう察しさせてはいけない。もし日本を過小評価したならば、彼らはとても危険だ。過小評価は彼らにとって、とんでもないモチベーションとなる。」

以前書いた通り*2クロアチア戦は日本が98年からどれだけ進歩したかが問われる試合となりそうです。
そしてこれまた僕も書きました通り、「グループリーグには4つ目のチームも存在する。彼らに対しても非常に注意しなくてはならない」と思われます。

−そのオーストラリアについては?
「彼らはグループFの秤の錘(おもり)となる存在と言えるだろう。全てのオーストラリア選手がヨーロッパでプレーし、フィジカルは素晴らしく準備されている。クロアチアのタレント性(チームに多くのクロアチア人がいるため)とオーストラリアの教育度が組み合い、彼らは本当の"破壊者"と言える。そして素晴らしい監督もいる。フース・ヒディングは注意しなければならない人物だ。」

僕ももう一度書いておきましょう。「フース・ヒディングは注意しなければならない人物だ」と。

*1:kawakita注:「日本」にとってではなく「クロアチア」にとって

*2:http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20051210#p1