荻上チキ『ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性』購入

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683)blog「荻上式(旧・成城トランスカレッジ)」「トラカレ!」を運営されているchikiさんこと荻上チキさんの初の単著『ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性』が、本日ちくま新書より発売されたとのことで、渋谷ブックファーストにて購入しました。
インターネットが生活のインフラとなりインターネットに関係しない人・モノ・事がほぼ存在しなくなったと言っても過言ではない昨今において、Web上で起こっている現象を考えるために多くの人が見聞きしたことのある具体例を示し、必要な概念・単語を丁寧に解説し、背景や作動原理を分析するという内容です。
そこで起こっている出来事に過剰に防衛的になるのでもなく、逆にインターネットの可能性を楽観的に信じきってしまうのでもなく、眼前のディスプレイで起こっている出来事を僕らが解釈するための枠組を提供してくれているという意味で、まさに「ネット時代の『教養』書」といった趣です。

「そんなこと全部知っているよ!」というネットヘビーユーザーの方々は自らの行動を省みてみるために、ネットが生活上手放せないという方々は自分のネット上でのアクションがどんな可能性(善し悪し含む)を秘めているのかを知るために、そして新書という手軽な形式ですから、インターネットは便利だから使っているけど騒がれてる事件はちょっと怖いしよくわかんないよという方々、梅田望夫氏の『ウェブ進化論』読んでみてWebで世の中が良くなるって書いてたけどそんなに良いことばっかり起こるってホント?って思われた方々には特にオススメな気がします。

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