J.ロック『市民政府論』を読み始める

昨日のエントリーで

これまでのイラク人質事件、拉致問題などの一連の反応を見ていると、もう一度ちゃんと近代国家における政府と国民の関係とはどういうものなのか知っておかなければならない気がしてならない。
と書いたのは、実は僕がある本を読み返そうと思ったからだ。J.ロック『市民政府論』。有名な「市民政府二論」の後編にあたり、前編ではキリスト教の影響から出てきた君権神授説をキリスト教の言説で否定し、後編では市民政府が存在する理由を説く。
市民政府論

僕のこれまでの理解で超簡単にまとめると、ロックは「政府は市民の所有権を保護するために存在する」「政府が市民の意に反する行動をとり始めたときは市民は革命権を持つに至る」と主張している(と思う)。近代市民社会の萌芽の思想。事件を近代的原則で考える上でも、もう一度昔大学の先生に説いて聞かされるように読んだこの本を読んでみようと思った。

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