『新・座頭市物語』鑑賞

借りたままで明日が返却期日になってしまったので『新・座頭市物語』を鑑賞。それまでの白黒からカラーフィルムに。三作目の本作は二作目の設定を引き継いで、前回斬ったヤクザの親分の弟が市をつけねらう。そこに市の剣術の師匠が登場。そこでいろいろ絡むのだけれど、今回はこれまでの二作よりも確実に脚本がしっかりしている。前半にしっかり超明示的な複線が張られており完成度の高いストーリーになっている。が、三作目にもなったせいか勝新太郎のスゴみにも慣れてきてしまったようだ。今回の勝新太郎はスゴい!と思う場面はなかったが、やはり盲者の演技はしっかりしていた。ちなみに勝は「『座頭市』三本目で飽きましたからね、僕は。」と発言していたらしい。三作目は脚本の勝利と言っておこう。四作目で第一作目からの登場している人物との関わりがすべてなくなり、五作目から連作可能などこでもない土地を旅する座頭市という形になるようだ。次作も楽しみ。