『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』鑑賞

kwkt2007-09-01

本日、109シネマズ木場のレイトショーの時間帯に庵野秀明総監督『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観てきました。昼間に渋谷にいたのですが渋谷の上映館であるアミュ−ズCQNは速攻で最終上映まで埋まっていました。今回は10年前のように映画館の上映時間繰上げまでは発生していないようでしたが、映画の日で1000円ということも手伝ってか、やはり多くの人が観に行っていたようです。ファンの方々の期待の高さからか映画館の周囲の雰囲気がちょっと違っている気がしました。


「序」の内容は基本的にはテレビ版の第1話から第6話のヤシマ作戦まで。昨今の映像技術が投入されており特に設備・軍事関係の画は10年前よりディテールまでかなり精密に描きこまれておりました。また新作シーンもかなりあり、旧作を観ている人も飽きないように工夫がなされていました。
ただ6話分+新シーンを98分に圧縮しているため、テレビ版で効果的に使われていた沈黙・間を使ったシーンは大幅カット。めくるめく話の進行・展開はちょっと性急な感があり(旧作を観ている人はあんまり問題ないとしても)旧作を観てない初見の方にはちょっとだけ不親切かもと感じました。まっさら初見で行くよりもテレビ版・第1話〜第6話(あるいは全話)を観てから行った方がいいかも。


今回、僕は追加されたセリフ「(ご)●●の◎◎を●●●ください」「私は(省略)●●●ます」がすべてだと思いました。そういう意味で主役はシンジ君ではなく「彼女」。劇中でも大変重要な意味のあるセリフでしたが、僕にはこのセリフはまさに「◎◎」であり「二射目」たる新展開の次回作以降の決意表明であり制作者の方々のやる気も込められている新劇場版全作を通じた壮大なオープニングになっているように思いました。そういう意味で「序」というタイトルの看板に偽り無し。*1
「序」本編の内容および予告の謎解は好きな方がいろいろやってください。僕はパス。とりあえず次回「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」も観に行こうかと。

*1:それともテレビ版か10年前の劇場版かは失念しましたが「これは病人が作った作品」と評したという、ゲンドウのモデルとの噂もあった○○○氏への庵野氏からの10年越しの宣言かもとか意味もなく思ってみたり(←これはかなりどうでもいいことです)。