書籍購入・「希望格差」を超えて

新平等社会―「希望格差」を超えて渋谷Book1stに行ってみたら至る所で平積にされていたので、とりあえず買ってみました。『希望格差社会』の著者・山田昌弘氏による格差問題に対する「新たな提言」とのこと。
ざっと眺めた限りでは、山田氏は「現代社会の格差は、自由で民主的な社会にとってむしろ『望ましい』とされることから生み出されている」ため、「不可避であり」単純に「『不当』とは言えない」「ニューエコノミー以降の世界的な現象」であるとの基本認識から、種々の格差が生まれようとも「希望の格差」に陥らない社会がどのようなものであるかということを提言されているようです。おそらくそれは、すでに変化し/これからも変化していく現在の経済・社会環境と、これまで個々人の「リスク」を吸収してきた(と思われてきた)数々の装置・制度とのギャップを認識した上で、環境に対応した社会全体でリスクヘッジを実現するような/できるような装置・制度(≒「生活の場」)を提言されているのではないかと思います。とりあえず読んでみようかと。
あとmacska先生の記事「悲劇の意味をすり替えたジェンダー叩き勢力」と宮台真司氏による映画『紀子の食卓』の監督・園子温氏インタビューが掲載されている週刊金曜日を木曜日にぎりぎり購入しました。