『東京流れ者』鑑賞
鈴木清順監督の作品『東京流れ者』(1966)を鑑賞。『殺しの烙印』(1967)と並ぶ鈴木清順監督の代表作にして、渡哲也がそのイメージを確立した作品とのこと。以前蓮實先生のトークイベントで抜粋されて上映された(ラスト)シーンを見たときはどんなトンデモ映画なんだと思ったりもしましたが、実際観てみると意外とちゃんとした(?)任侠映画でした。
渡哲也演じる足を洗った任侠の徒が「俺が居たら騒ぎが起こってしまう」ということで東京から各地に流れていく物語。ついには親子のように信頼していた元・親分にも裏切られ、その真偽を確かめるべく再び東京へ。『殺しの烙印』よりはストーリーがしっかり把握できますw 件のラストシーンは鈴木清順監督ならでは。美学が貫かれているようであり、トンデモっぽくもあり、一見の価値ありかも。作品内で何度も流れる「東京流れ者」のメロディは1度見ただけで完全に憶えさせられますw あと二谷英明演じる兄貴が渋すぎですw
- 2005-12-17 蓮實重彦とことん日本映画を語るVOL.13「祝祭のあとさき―60年代から70年代への視覚」
http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20051217#p3