『妖怪大戦争』鑑賞

妖怪大戦争 DTSスペシャル・エディション (初回限定生産)昨年夏、映画『ミリオンダラー・ベイビー』を観に行った映画館で次の上映作品が本作品だったらしく、雑誌の切抜とかがあって読んでみるとすごいプロデューサーとキャストで妖怪ものを撮ったとのことで、観に行こうと思っていたのに行かずじまいだった当作品。本日DVDが発売&レンタル開始ということで、いろんな方に勧められていたのもあり、早速DVDをレンタルしてきて鑑賞いたしました。
三池崇史監督。水木しげる氏・荒俣宏氏・宮部みゆき氏・京極夏彦氏がプロデュース。
少年が試練を経て大人になっていくという通過儀礼モチーフなのですが、しかし単純な成長物語というわけでもなく、id:seijotcp:20050806さんが仰っている通り、少年は導かれるがまま為されるがままで何に対しても「立ち上がっていない」し、妖怪たちもある行動をとりますが別に「妖怪大戦争」なわけではなく「ただ参加してるだけ」。ただその「目的なき自発的参加(≒祭り)」に圧倒的存在感*1があったのは確かで、id:seijotcpさんが感動されたのもわかる気がしました*2
ラストで主人公が「普通の大人」になっており、昔の敏感さや感じた痛みも何もかも忘れ(妖怪たちが)見えなくなっている演出が僕等に「つまらない大人になるくらいなら子供のままの方がいい」とはね返ってくるのでした。
あとid:nikuzombie:20050806さんが仰っている通り、この映画はとてもエロいです。主人公の少年の着替えシーンは何やら意図があるのではと思わされるくらいエロく、ヒロインは河の妖怪とのことで肢体を湿らせた演出でその露出した太ももは夏休みのお子様に見せてよいのかと思わせるくらい艶めかしいものでした。あと敵役の栗山千明演じるアギや主人公のお姉さんを映すカメラのアングルが・・・と僕も立派なダメ大人になっているようなので、子供は純粋無垢なだけでなく性的でもあることを表現しているのかもと勝手に推測して、この辺で感想を終了します。
その他にも細かいところまで超豪華キャストでサービス満点です。機会があればご覧ください。

*1:これぞマルチチュード!?

*2:ちなみに感想は以前読ませていただきましたが、観てなかったので実感が伴わず、今回鑑賞した後再読させていただきました。