内田樹『街場のアメリカ論』読了

街場のアメリカ論ウチダ先生の『街場のアメリカ論』(NTT出版レゾナント)を読みました。
ご本人がアメリカ研究者でも政治学者でもない気楽な立場からのアメリカ論と銘打ってある通り、アメリカの政治・宗教・歴史・文化等様々なことが縦横無尽にウチダ先生の観点から語られております。そしてアメリカの理論や文化を取り入れるということがどういう意味を持っているのか・どういう影響を与えることになるのかといったことを日本という場所において考えるため道具を提供してくれているように思います。おそらく高校生でも楽しく読めて理解でき大変勉強になる良書だと思います*1仲正昌樹氏の『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)とともに、「大学時代にこれを読んでいたら・・・*2」と今から鑑みるとそう思わせてくれる、(文科系学問に興味のある)学生さん必読の書と言ってもいいと思います、ってくらい楽しめました。

*1:あとがきによるとウチダ先生は歴史上のある人物に向けて書かれたそうです。

*2:別にどうなったというわけでもないですが・・・w