北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』購入

嗤う日本の「ナショナリズム」北田暁大氏のはてなダイアリーやいろんなサイトで紹介されている北田暁大著『嗤う日本の「ナショナリズム」』を購入。昨年は何度も北田氏の話を聞く機会があり、僕の北田氏のイメージはめまぐるしく変わることになった。
今回の書籍で北田氏がなぜ70年初頭からはじめるのかを僕なりに暴力的にまとめてみると、

  • 60年代の左翼運動・活動が純化・激化した72年の連合赤軍事件で多くの人々が政治的なものに見切りをつけ
  • 70年代後半から80年代前半に、「あえて」するポップ・カルチャーを大量に発生させることで、「革命」を消費の場で起こし(現代思想もブランドのバッグもすべて等価)
  • しかしその「あえて」することが80年代の半ばを境に忘れられてゆき、コミュニケーションで繋がるためのコミュニケーションがなされるベタな状況に至り
  • ネットが普及し認識の世界が拡がった昨今では、そのベタさが相対化の嵐にさらされつつも、そのベタさを共有・温存する世界にもなった。

ということになるだろうか。そんな2ちゃんねる的な梯子外しの物言いがなされる中、純愛やナショナリズム的な言説が登場しているかに見える現代を分析している本だと認識しているのだけれど、はたしていかに*1

*1:だれかうまく解説してください&間違っている点を指摘ください