高原英理×東雅夫トーク「あなたの中のゴシックハート」 参加予約

ゴシックハート面白そうなので参加予約。書籍『ゴシックハート』もアマゾンで注文して購入。
ジュンク堂書店池袋本店イベント:http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#gothic

「あなたの中のゴシックハート」
日時:1月29日(土)午後6時より
場所:ジュンク堂書店池袋本店4F
高原英理(たかはら・えいり):小説家。文芸評論家。
東雅夫(ひがし・まさお):『幽』編集長。〈怪談之会〉発起人。幻想文学企画室代表。

なぜこんなにもゴシックが私たちを魅了するのか。
時代を超えて志向され続ける「ゴシック」。ゴシックとは何か、という初歩からその魅力まで澁澤龍彦中井英夫の後継、高原英理と雑誌『幽』編集長、東雅夫が語ります。ゴシックの新しい世界とあなたの中のゴシックハートを発見して下さい。
*このトークは『ゴシックハート』(講談社)の刊行記念です。

ゴスの心意気、ゴスな心、『ゴシックハート』とは一体いかなるものなのか、気になるではないですか。
「それは主義ではない。また思想や理論として構築されているものでもない。言ってみれば好悪の体系のようなものだ。しかし自己の必然にもとづいた命懸けの好みなのだと言いたい。ロックがそうであるように、それは生き方なのだ。」

  • フランケンシュタイン』における「自分が十全な人間になれないことへの無念の自覚」
  • 吸血鬼モノの「ただ人間であるだけでは満足できず人間以上の何かを求めてしまう自己のどうしようもなさへの嘆き」
  • 人外のものに惹かれる「誤って地上に生を承けた思い」
  • 怪奇に惹かれる「現実世界の統一感のなさへの抵抗」
  • 恐怖を求める「嘘くさくて粗雑な、きめの粗い、約束事と慣習に慣らされた、驚きを忘れ去った、堕落した今の自分の意識への不満」
  • 「生の明るい面だけを見ようとする近代の欺瞞に耐えられない正直な「震える心」」
  • 残酷なものに惹かれる「生物として生きていることの希有な恐ろしさから一時も目を離せない意識」
  • 身体への加工・改変を望む「身体という限定に抱く圧倒的な飽き足りなさ、また人格・役割というものが外部から固定されてゆくことへの嫌悪」
  • 美を求める権力への意志、高慢、自尊心、世界の無慈悲に敏感な心
  • アンドロギュヌスを望む「失われた高貴への憧憬」
  • 「現実には不可能な完全を夢見、高みをめざそうとする性癖、そして高慢さ」
  • 人形に惹かれる完全な客体としての無垢への憧憬
  • 「「人為によって神の技に到達したい」という願望」
  • 幻想を求める「現世界の外に魅せられ」る心
  • 「今ここにあるのが唯一の現実だと感じる意識への疑い」