性犯罪前歴者の居住地、警察が把握できる制度新設へ

警察庁は6日、性犯罪者による再犯を防ぐため、性犯罪の前歴者の居住地を全国の警察が把握できる制度を新設する方針を明らかにした。

奈良市の小1女児誘拐殺害事件で、女児への強制わいせつの前歴がある容疑者が逮捕されるなど、悪質な再犯が相次いでいることを受けた措置。近く法務省などと協議に入る。

同庁の漆間巌長官が同日の会見で公表した。漆間長官は、この日の国家公安委員会で、複数の委員から「性犯罪の前歴者の情報を地域住民にも提供すべきだ」との指摘を受けたことも明らかにした上で、「住民への情報提供は人権上の問題があるため慎重に考える必要があるが、警察として、前歴者がどこにいるのか把握できる仕組みは早急に構築したい」と語った。

同庁によると、この制度の対象として検討しているのは、強姦や強制わいせつといった性犯罪で実刑判決を受けて服役後に出所した者や執行猶予中の者。


さらに先を行ってしまっているのが以下のもの。

アメリカで1996年に連邦法として成立した、性犯罪対策法。
一定の基準を超えた性犯罪者を登録、釈放後定期的に監視し、地域社会に戻るときも政府が警察、住民に警告するよう義務づけている。
仮釈放中の性犯罪者の名前・住所・写真を、警察が出向いて住民・学校・施設などに連絡する州もある。
1994年7月29日、ニュージャージー州のミーガン・カンカちゃん(7歳)が自宅向かいに住むジェス・ティメンデュカスにより強姦され、殺された事件があり、ミーガンちゃんの両親は「男は過去にも複数の幼女暴行事件をしていた。犯歴を知っていれば用心できたが、一切知らされていなかった」としてこの法律を制定するよう求め、成立のための運動を行ったためにこの名称で呼ばれる。
イギリス、韓国などでも類似の法律がのちに成立した。
人権の問題や一事不再理原則などとの兼ね合いで批判も多い。


なんばさん(id:rna)経由で知ったミーガン法を説明してくれているサイト。

問題かなり多し。