DVD『イノセンス』鑑賞

イノセンス スタンダード版
押井守監督『イノセンス』を昨日鑑賞。テーマは、簡単に言うと、技術が発達して体が部品のように交換可能になったとしたら人間と人形の違いはどこにあるのか、脳のスペックを強化可能で情報交換も外部記憶を利用できるとすると自分が自分であるということを記憶で証明できるのか、人間を人間足らしめているのは何なのか、ということ。
しかしこれはかなり見辛い作品ではないかと思う。なんと攻殻機動隊の世界を知らない人のために最初に15分の作品世界の解説がある。登場人物たちは意味ありげな(いくつかは魅力的な)台詞を喋る。どれも過剰に説明的だ。哲学が古来問題としてきたことが技術の進歩によって顕在化する仮想未来世界それ自体はかなり魅力的だし、それを舞台に起こる物語は面白いものになると思う。でも「説明」というか「説教臭さ」がどうにも個人的には好きになれなかった。好みの問題ですが。