AFC女子サッカー予選大会2004・準決勝(日本 対 北朝鮮)観戦

アテネオリンピックの出場権がかかった試合、AFC女子サッカー予選大会2004・準決勝の日本vs北朝鮮を国立競技場で観戦。

試合は日本が前半11分に相手DFのクリアミスを拾って先制。前半ロスタイムにもサイドを破ってオウンゴールで追加点。後半開始直後に北朝鮮の猛攻にさらされるが、追加点を奪って試合を決めた。その後も北朝鮮の猛攻を受けるも懸命な守備で無失点で試合終了。女子サッカー日本代表アテネオリンピックの出場権を手にした。女子日本代表チームはこれまで10年間7戦で勝てなかった北朝鮮チーム相手にベストゲームだった。

来場者は3万人以上。昨年7月のW杯出場のためのプレーオフが国立で行われたときの来場者は1万2〜3千程度。これまでの女子サッカー史上もっとも来場者があったらしい。メインスタンド、日本のゴール裏、バックスタンドの日本サポーターエリアは全部満員。トラブルを避けるためにバックスタンドと北朝鮮ゴール裏の一部は警備員が配されて観客をいれないエリアが作成されていた。

会場にいても思ったが、ここまで女子サッカーで観客が入って大規模な応援があったのは初めてだろう。テレ朝の宣伝効果もあったのだろうけど、男子オリンピック代表と共に出場を望むサポーターが大一番ということもあり集まったのだろう。会場は3分の2が蒼一色。男子代表さながらの大応援が展開された。北朝鮮側もユニフォームの赤にあわせてスタンドが真っ赤に染まっていた。楽奏隊も来て演奏していた。ただ応援の仕方は随分差があった。正直な僕の感想は北朝鮮側は国際サッカーの応援に慣れていないと思った。一緒にいた友人も言っていたが、北朝鮮側の応援は分かりやすく言えば清く正しい高校野球の応援に近かった。それに対し日本側の応援はサッカーの応援だった。日本のよいプレーひとつひとつにサポーターが声援を送る。マイボールになったとき、相手の攻撃をカットしたとき、その度に声援が送られる。相手が後方でボールを回せばブーイング、相手に有利な判定が下ったときもブーイング、相手が日本選手に反則したときもブーイング。日本のホームで大会が開催されたアドバンテージが発揮されたように思った。

以前にもどこかで述べた気がするけど、ゴール前での時間の密度が全く違う。歓喜の瞬間が3度もあり、勝利と出場権を手にしたことは最高だった。


日本 3-0 北朝鮮
SPORTSNAVI.com
20040424:「夢かなった」いざアテネ アベック出場に歓喜の輪
20040425:この一戦にかけた思い結実 北朝鮮破り五輪出場の日本

JFA川淵三郎キャプテン朝日新聞メッセージ(04/4/28)