矢部史郎氏×杉田俊介氏トークセッション「フリーターとネオリベ現代生活―われわれの生の無条件の肯定のために」参加予約

実は今杉田俊介氏の『フリーターにとって「自由」とは何か』を読んでいる最中です。主張されていることは自分の現実問題として日々感じつつも目を背けたり見ないで済ませられればと思ってしまいがちなことなので、感銘を受けると共に自分としてどう取り組むめばいいのか途方にくれているところです。何かのヒント・導きの糸となればと思います。

フリーターにとって「自由」とは何かネオリベ現代生活批判序説
フリーターとネオリベ現代生活
われわれの生の無条件の肯定のために 矢部史郎杉田俊介
2006年2月18日(土)19時より

  • 矢部 史郎(やぶ しろう):1971年生まれ。ACA(Anti-Capitalist Action)メンバー。『無産大衆真髄』(山の手緑との共同執筆、河出書房新社、2001)、『No!!WAR』(野田 努ほか編、河出書房新社、2003)ほか多数。
  • 杉田 俊介(すぎた しゅんすけ):1975年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了(日本文学専攻)。卒業後アルバイトを転々とし、3年前より、川崎市で障害者サポートNPO法人勤務。現在、ヘルパーとして障害者福祉の仕事にあたる。

「フリーターは、『夢』以外に失うものを持たない。彼らが獲得するものは『成功』である。全国のフリーターよ、自由民主党のもとに結集しよう!」――竹中平蔵の公式ウエッブサイトの「竹中チル」で発せられた愚かしい戯言である。
 利潤追求の「自由」のみを押し広げようとする新自由主義ネオリベラリズム)。「小さな政府」という教義のもと「改革」が進められ、人間はたんなる「人材」として低賃金で不安定な労働へと囲い込まれる。その正当化のために、「小さな政府」は「夢」と「成功」を語りつつ、実のところ剥き出しの暴力を発動し続ける。毀損されているのは、われわれの生そのものである。われわれは抵抗線をどこに見出すべきなのか? 信じること、あるいは愛することは可能なのか? ネオリベ化した日常との闘いのなかから、若き論客が来るべき地平のための展望を語る。

※このトークは『ネオリベ現代生活批判序説』(新評論)『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)の出版記念です。