有木宏二トーク「いま、印象派がおもしろい!」 参加予約

今年は見田宗介先生の講義を拝聴したおかげで、僕にとっては僕は絵画元年でした。
ということで予約2

いま、印象派がおもしろい!
2006年2月11日(土・祝)19時より
有木宏二(ありき こうじ):1967年、大阪に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、宇都宮美術館に学芸員として勤務。主に西洋近・現代美術の展覧会を担当。

 印象派の明るい空間を散歩していたら、ふと、かすかな声が聞こえてきたのです。「?」と思って横道に逸れてゆくと、闇の世界への入口があって、声はその奥から届いていました。でも、何をいっているのか分からない。だから一歩、また一歩と、ぼくは暗い通路に足を踏み入れてみたのです。闇はどこまでもつづいていました。しだいに声は大きくなり、ついにその声の主があらわれました。カミーユピサロだったのです。彼はこういいました。――じつは印象派には闇があるのじゃよ。さあ、もっと深いところへ案内するからついて来なさい……。このトークセッションが「印象派の内なる闇」への小さな旅となることを願っています。

※このトークは『ピサロ/砂の記憶』(人文書館)の出版記念です。