これからの行き先はイギリス?アメリカ?

旧保守(55年体制自民党)・旧社民(旧社会党)の凋落に代わって、小泉自民党主導の新自由主義ネオリベラリズム:現自民党・・・「とりあえず再分配よりも市場だ、民営化だ」)がこれから展開されていくわけですが、その先はどうなるのでしょうか。
スィングバックが起きて第三の道社会民主主義(かなり保留がつくけど民主党・・・「市場も入れるがより公平で良き再分配」)へ進むのか、それともさらに徹底してアメリカ型の新自由主義まっしぐらになるのか。第三の道社会民主主義に進むには、一度(痛い目にあってでも)新自由主義を経るしかないのか。
これは小泉政権になってから、そして今回の選挙の争点として選挙期間中にも、僕も友人とずっと話してきたことでもありました。
慧眼にも90年代後半にすでにご友人とこの話をされていたのを今回の選挙を機に思い出されたとのことで、id:flapjackさんが簡潔にわかりやすくまとめておられるので紹介させていただきます。

 友人との話しにもどれば、そのときしゃべっていたのは、「旧来の自民党的再分配」に対して、「市場も入れるがより公平で良き再分配」も必要というのは正しいけれど、いかにも一般の人たちに対するアピールとしては、当時の言葉を使えば「守旧派」に映って説得力が弱いよねえ、ということだった。「とりあえず再分配よりも市場だ、民営化だ」というほうが圧倒的にわかりやすい。

 「郵政民営化か否か」という問いを小泉自民党が示したときに、「いやそればっかじゃなくてね」と岡田民主党がいっても「じゃあ、なんなんだよ」という人の数が多かったというのが今回の総選挙なわけで上のはなしのまんまであるように思う。

 現在のブレア政権の評価は別にして、僕とその友人は少なくとも路線としては「第三の道」が望ましいという前提で話していた。だが、そこに日本が行き着こうとしても、その前に一度、新自由主義を思いっきりかぶらざるをえないということになるのではないか。それは気が重いねえ、という会話をしていたわけだ。

 イギリスの80年代と90年代を日本は繰り返すことになるのだろうか。90年代を繰り返せたらまだしもラッキー。80年代だけを繰り返し、そのままアメリカ化へまっしぐら、という可能性も十分にあるように思う。

この先、どう選択するのかがおそらく今回の選挙以上に問われます。