ブロガーの驚き・嘆き、でも必要なのは覚悟

僕は今回の選挙は、テレビ・新聞などの主要マスメディアからはほとんど情報を得ず*1、多くはインターネット・Blogで情報を探しておりました*2*3*4
多くの方々が早くから、参考のリンクを作り、日本の政治の別の可能性を論じ、これだけは避けるべきという警鐘を鳴らされておりました。そして今回の結果を分析されております。

上記ページに貼られてあるリンク先を見ると、自民圧勝という結果に、それまでの活動の活発さの反動からか、絶望・驚嘆・嘆息されている方もいるようです。
しかし、もう結果は出てしまいました。選択はなされてしまいました。ネオリベラリズム(自助努力・自己責任・格差容認・公的扶助削減・・・etc)はもう通らなければならない途と覚悟いたしましょう。今必要なのは嘆くことよりも、もちろん単なる空元気でもなく、向かっていく覚悟。
僕は以下の方々に賛同いたします。

独裁自民党は逆に言えば強力な武器でもある。いつもの「道具論」になるがだったら国民はこの強い武器を遣いこなすしかない。私はまず利権談合共産主義の内政を叩き直してから外交に打ってでるべきだと思っていたがこうなると外からやるしかない。かかる信任を受けた強力な政権が毅然とした外交をできるかどうか。まずはそれを見ようではないか。

 時勢の流れであるから、それに抗してなどとは、何ともしきれないことであるが、私としては、ものごとを見つめ、ものごとの意味を見極め、自らを処するところを、いくらかでも、自分自身で判断出来るように、考える力を養い続けるだけである。各人が、それを自らの裡に持つことだけが、社会の礎となり得ることである。良きものは、我々の心の中にある。そうだ、良い言葉を思い出した。

「自分の内を見よ。内にこそ善の泉があり、この泉は君がたえず掘り下げさえすれば、たえず湧き出るであろう。」

変るか変らないかということではなくて、どう変るか。
政権交替するかしないかという問題ではなくて、政権交替によってどんな政権が作られるか。
そのゴールのために、きちんとした土台をつくるプロセスを省略せず、時代を前に向けて進ませるということが大事。

目的地があって、行く方法もわかっていて、歩いていけばいずれそこへ到達するということがわかっているのだから、そこへ向って行けばよし。
時間はかかるかもしれないけれど、時間を加速させる方法は手の中にある。
どんなに強く歩けても、目的地が見えていない人たちは、いつまでも怖れ、不安がり、群れて、同じ場所をいつまでもウロウロするしかない。彼らはいずれ疲れ果て、過去になる。
今回の総選挙で絶望している人が多そうですが、私はまったく絶望していません。状況は悪くなっていますが、むしろ、希望が見えてきたとさえ思います。
トンネルを抜けなければ次の時代に行けないのなら、そのトンネルの闇に一度入るしか選択肢は無い、ということです。

追記 9/13

勝谷誠彦氏の勝谷誠彦の××な日々。「2005/09/12 (月) まだこれは終わりの始まりの第一段階に過ぎないのだ。」は

番組の中でアメリカ事情に精通した小西克哉さんが「先の大統領選挙に似ている」と言ったのは至言だ。政策から言ってもイラク侵略をめぐる世界の世論から言ってもケリーが勝つことは当たり前のようであった。しかし実際に票を入れたのは今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。結果として世界はイラクの惨状をまた見続けることになった。

上記記述の「しかし実際に票を入れたのは今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。」という表現が不適切であるとのことで、9/13 17:00をもってさるさる日記管理人より削除されるとのことです。それについての勝谷氏のコメント

みなさん興味がおありだようで膨大な同様な指摘を頂戴しましたが、もちろん私が検閲を受諾して訂正などするわけはありません。
「佃煮」にしたのが誰かという姿をそこで思い浮かべる批判的想像力を持たない方々に媚びて文章を書くつもりはありませんし、いかなる解説を自分の文章に加えるつもりもありません。
というわけで歴史的な選挙の結果を書いた勝谷誠彦の9月12日の日記がさるさる日記から削除されることを、私は承諾しました。
検閲というのがどういうものかを知る言い機会でしょう。

*1:もちろんファースト・ニュースとしては利用しましたが

*2:選挙までに考える参考:http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20050812#p1

*3:郵政民営化その他関連リンク:http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20050825#p2

*4:選挙のための参考2:http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20050906#p1