東京大学シンポジウム「朝鮮半島の共存と東北アジア地域協力」参加

本日休暇をとって、東京大学安田講堂で行われたシンポジウム「朝鮮半島の共存と東北アジア地域協力」に参加して参りました。
金大中・元大韓民国大統領のお話を同時通訳で伺うことができました。堂々と理路整然とお話される姿に圧倒され、偉大な政治家であられることを実感いたしました。メディアで流されているものを見るのと生で長時間のお話を聞くのとではやはり迫力が違います。
北朝鮮問題については6ヵ国協議を基本として核の廃棄を求める代わりに体制保障と経済支援を行うこと。南北統一は南が北を吸収するのではなく「平和共存」「平和交流」「平和統一」で段階的に統一へ向かっていくこと。北朝鮮民主化が望ましいにしても外から圧力・暴力で導くべきではないこと。2006年にマレーシアでASEAN+3(日中韓)の会議が行われ「東アジア共同体」構想が進行中であること。韓国で日本文化を解放した結果、日本で韓流ブームが発生し、韓国の人々は驚きをもって日本の成熟を高く評価していること。歴史問題において日本の人々が正々堂々、寛大に、勇気を持って対応してほしいということなどが語られました。
もう政界からは引退されておりますが、はっきりしたビジョンをお持ちで、それを聴衆にわかりやすく説明してくださいました。