『9をまく』刊行記念 辻信一トークショー「スロー・レボリューション9 エコで平和なスローライフ」参加予約

9をまく SOWING NINE日本で「スローライフ」の思想の普及に大きな役割を担われた辻信一さんの憲法9条にまつわる著作の刊行記念のトークショー青山ブックセンターで行われるとのことで予約しました。辻さんのお話を伺うのはこれで3度目になります。

『9をまく』(大月書店)刊行記念 辻信一トークショー
「スロー・レボリューション9  エコで平和なスローライフ
■2005年5月21日(土)15:00〜17:00(14:30開場)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
憲法9条のすごさに気づいちゃいました!

世界に誇れる日本があるとしたら、憲法9条によって戦争を放棄するカッコイイ国、「ジャパン・アズ・ナンバーナイン」。“9”の魅力に気づいた私たちは、背番号9Tシャツを着て、ワクワ9しながら日々の暮らしのなかに“9”を探し始めました。鶴見俊輔さんの「9条を通して世界を見る」お話、坂本龍一さんと辻信一さんの対談「9は世界を冷やす」、さらにダグラス・ラミスさんとヴァンダナ・シヴァさんのナブダーニャ(9つの種)!9条の“深い思想”を憲法の条文から解き放つ本!


憲法第9条に関しては、特に第2項を改正し、自衛隊自衛軍?)の保持を明確にし、現状との乖離を直すべきだとの意見がでております。

第2章 戦争の放棄 
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

これに関しては、先日のまる激トークオンディマンド*1小室直樹先生が、日本(日本人)に憲法意思なるものが存在しないのであれば憲法を書き換えるのは無理であり、9条の第二項については現実と乖離していても「憲法にこう謳ってあるので」ということで派兵要請があったとしても時間稼ぎの言い訳程度には使えるのではないかという趣旨のことを仰っていたように思います。
逆に宮台真司氏は、現行のままでは国民の憲法意思など育つわけもなく、憲法と現実の乖離がズルズル続けば(共同派兵等の)事実を積み上げられることで憲法が(9条が)さらに有名無実化してしまうので、ここは憲法意思の樹立のために現実との乖離を埋め、別の国際的マルチラテラルな組織(例えば国連)の承認があったときのみ軍事力使用可とすべきという改憲論を述べていたように思います。
表面上護憲・改憲にわかれるとも、お二人とも共通しているのは、憲法とは「国民から国家への命令」であり、国民の憲法意思がなければ憲法は有名無実化してしまうということ。これに関しては5/3のNEWS23の立花隆×宮台真司対談でも同じようなことが話されたようです*2

ちょっと脱線してしまいましたが、辻さんのお話からどのようなことが見えてくるか楽しみです。

*1:http://www.videonews.com/

*2:当日気付いてチャンネル変えたらもう終わりかけてた・・・