季刊「前夜」創刊記念トークセッション《文化と抵抗》高橋哲哉氏講演会参加

池袋ジュンク堂4F喫茶店にて行われた高橋哲哉氏講演会《文化と抵抗》に参加。
季刊前夜 (第1期1号(2004年秋))今回池袋のジュンク堂トークセッションに初めて参加したのだけれど、定員が40名で喫茶店内で話者を囲んでの「目が合う」距離でトークを聞く催しだった。なかなか新鮮。
内容は季刊「前夜」の発刊の経緯やその内容、現在の日本の政治が向かっているように思われる「戦争」「差別」そしてそれらを包含する「植民地主義」の問い直しを提起されていた。ちょうど小泉首相靖国参拝訴訟の判決が千葉地裁で下ったこともあり、中国(の特に指導者層)が靖国問題をどう考えているか、「植民地主義」の観点から考えると靖国問題はどう見えてくるか、そこからどういうことを考えていかなければならないか、といったことも語られた。自分にとって新たな視点を得ることができ目から鱗で大変有意義なトークだった。
僕は不明にして高橋哲哉氏は名前とデリダ研究者といったことくらいしか認識がなかったのだけれど、90年代後半の歴史問題が噴き上がって以降、かなり精力的な発信活動をなされており「行動する哲学者」と呼ばれているとのこと。