『セカンドインパクト』鑑賞
本来video/DVDのカテゴリーではないのだけれど、あまりに面白かったので採用。
11/5の深夜・11/6の早朝、朝生をやっていた時間帯の裏番組でフジテレビの映画枠で『セカンドインパクト（邦題）』（1997）という映画が放送された。内容はパキスタンとインドの抗争から難民が発生し、NGO団体がアメリカに難民の孤児たちを連れてくるという事件が起こったことからアメリカ内で移民排除の機運が高まり、アイダホ州知事が移民排斥を宣言し州境を封鎖。憲法に違反するとして連邦政府から批判されると、連邦離脱宣言を行い内戦状態になるというもの*1。連邦政府の大統領周辺、アイダホ州知事の周辺、それを報道するメディア（テレビ局）の３つの立場の思惑や行動がブラック・ユーモアで描かれており、めちゃくちゃ笑えた。大統領は自分の行動が支持を失わないか弱気でオロオロしまくりだが側近に吹き込まれて強気になったり、メディアはスポンサーを気にして使用する映像を選択したりなんて場面が出てきて、９．１１以降に僕らが学んだことがてんこ盛り*2。また一般人がミリシア（州兵）になって「連邦政府なんてクソくらえ、自分たちは自分で守る」「だから銃規制なんてとんでもない」と叫んだりとマイケル・ムーア『ボーリング・フォー・コロンバイン』以前にこんなにアメリカのことを学習できる映画があったのかと本当に感心させられた。原題は『THE SECOND CIVIL WAR*3』。予算がなかったのか終わり方がちょっと中途半端だった気がするけれど、それを差し引いても非常に面白かったです。
