イラク人質事件追記 version2

昨日のエントリーにさらに加筆しましたのでversion2としました。
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いろいろな方々の意見を読んでいて考えた。
4月の事件と今回の事件の大きな違いのひとつとして、4月の時点ではまだアメリカの行動に正統性があった「かも」しれないと言えたが、今回は正統性がなかった(大量破壊兵器を所持していなかった)とアメリカが認めたことにあるかもしれない。もしアメリカに対して「あんたたちの武力行使は最終的には正統性がなかったことが証明されたのだから、自国民(人質だけでなく自衛隊員も)の命を危機にさらすわけにはいかない」と筋を主張することが出来るのであれば、今こそ自衛隊撤退の好機かもしれない。留まるも退くもそれなりの筋と合理性が必要だろう。ただそんなこと本当に主張可能なのだろうかと思うと、最初の考えに戻ってしまう。

自衛隊の撤退は、テロリストの要求に応じるか否かのレベルの問題ではなく、国の方向性を左右する重大問題だ。だからこそ、自衛隊派遣の当初の期限12月を目前にし、開戦の根拠になった「大量破壊兵器」の存在も当事国アメリカ自身で否定され、米大統領選の迫る今だからこそ、自衛隊の意味ある撤退を選択すべきだ。



僕も最初考えたのはこのこと。激しく同意。

kenken wrote:
軽率さ故に人質を責める僕らは、あの小泉氏を首相に選び、三年あまりの間、現職に留まることを許してきました。さらに法的根拠の不明な兵力の展開をすら黙認してきました。日本国の市民である以上、何人たれとも軽率な行為を理由に彼を責める妥当性は有し得ないはずです。あくまでも「はず」ですが。

今回の事件で最初に考えたこと。