村上春樹『アフターダーク』読了

アフターダーク
村上春樹アフターダーク』読了。今回は客観的・観念的視点が取り入れられていて、ちょっと薄味(?)だったかなとも思う。
「逃げ切れない」と僕もよく思う。たまたまコンビニで鳴っていた携帯電話からのメッセージを受け取った作中の人物・高橋がそのことが必然だったのかもと思うのと同じように、村上作品の言葉は読者にとって遭遇するのが自分にとって必然であったのかもと思わせる力を持っている。そこは不変だった。