アテネオリンピック サッカー(男子)B組 日本 対 ガーナ

日本のアテネオリンピック終戦でもありU-23代表チームの最終戦。予選敗退が決まっているということもあって「本当のサッカーファンはこの試合を見るはず!」と試合前にアナウンサーが煽っていたが、まあ確かにその通りなのだけど、日テレのアナウンサーにそんなことは言われたくない(笑)。
日本は先の2試合と違って落ち着いた展開で試合に入れたためか、これまでやってきた自分たちのサッカーが出来たと思う。目を引いたのがチーム発足時から中心線主として活躍してきたにもかかわらず1・2戦に出場できなかった石川選手。それとこのチームで中心選手としての自覚に目覚めたと言っていい大久保選手。この二人は気合が入っていたように思う。
今回のU-23代表は1981〜84年生まれの選手が中心だったが、85年生まれの平山選手は置いておくとして、最も代表入りしにくい84年生まれの菊池選手が今日の試合で先発。山本監督の秘蔵っ子と言っていい選手だが見事な活躍だった。次回また山本監督がU-23を指揮したとしたらOA枠の有力候補だろうと勝手に予想しておく。
ガーナは選手個々の身体能力はあるが、先の2試合の相手よりも試合巧者ぶりにおいてはかなり劣っていた。おそらく爆発すれば手がつけられないが、機能しないとまとまりのないという斑っ気の多いチームなのだろう。日本の組織的サッカーの術中にはまった。
B組はヨーロッパ(イタリア)、南米(パラグアイ)、アジア(日本)、アフリカ(ガーナ)という構成だったが、試合における嫌らしさ・巧さという点でやはり伝統あるヨーロッパ・南米の国々が予選リーグ勝ち抜けという格好となった。ちょっと大げさに言うとすれば、サッカーにおける「伝統」とは何なのか改めて考えさせられる大会だったように思う。U-23代表チームはこれで解散。選手たちはこれからW杯を目指すA代表(の候補)に組み込まれることになる。がんばってほしい。
日本 1-0 ガーナ
http://www.sponichi.co.jp/soccer/japan/u23/result/2004/athens/0818/index.html