石原東京都知事のアジア杯反日ブーイングに対する発言

 「民度が低い」−−サッカー・アジア杯での中国人サポーターによる反日行動について、石原慎太郎都知事は6日の定例会見で、そう切って捨てた上で、「北京の政府は反省すべきだ。そうしないと自分たち自身が墓穴を掘ることになるだろう」と忠告した。

 知事は会見の冒頭、公共料金の使用料滞納対策などについて穏やかに話していたが、報道陣から「反日行動をどう思うか」との質問が出ると、口調が一変。「(中国は)民度が低いんだからしようがないね」と“慎太郎節”を一気に展開した。

 「中国は社会の不満から国民の目をそらさせるために、日本を仮想敵としている」としたうえで、「それが国際的な紳士協定を無視した、ああいうことになって出てくる」と不快感を表明。

 さらに、2008年に北京で五輪が開催されることにふれ、「オリンピックを催す国の資質がああいうものだということになれば、まゆをひそめる国もたくさん出てくる」と述べた。

 知事は、アジア杯での反日行動によほど腹を立てているらしく、舌鋒はますますヒートアップ。毛沢東の時代まで歴史をさかのぼり、「文化大革命なんてばかなことをして」と厳しく糾弾した。

彼ならどんなことを言い出すのだろうとちょっと心配していたのだが意外にもけっこうまともな発言。①国内の問題から目をそらさせるため外部に敵を想定させるがままにしている政府の問題、②国際大会のホスト国としての資質の問題、これらは日中関係だけに留まらず、ある程度世界の人々の関心を集める問題だろう。ただ詳細は書かれていないが、憤懣やるかたないのか最後には他のことにまで文句を言っているようだけど・・・(笑)。