アジアカップ2004CHINA・グループD第3試合 日本対イラン

これはジーコ監督の哲学なのだろうか。試合開催地の中国・重慶は高温多湿でサッカーをやりやすい環境ではないのに、そしてグループリーグ突破をすでに決定しているにもかかわらず(負ければ次が試合地の移動があり、相手が韓国になるとしても)、スターティングメンバーを変えずサブメンバーを出さない。グループリーグ突破を決めているのであれば今日の試合は引き分けでよく(無理に勝ちに行かなくてよく)、これまでと同じスターティングメンバーでいく理由がわからない。決勝まで行くと仮定して短期間に6試合あるのに休息をとらせない。これがどうにも不可解でならない。

だが、その一方で、ジーコ監督のチーム作りとゲームプランに関しては、やはりもろ手を挙げて賛同できずにいることも事実だ。その最もたるものが、スタメン組への仮借なき酷使にある。
 もちろん、選手を甘やかせばいい、という話ではない。そうではなくて、特定の選手を酷使することで想定されるリスクを、まるで顧みる素振りが見られないその指導方針には、正直なところ私は違和感を覚えずにはいられないのである。

試合内容は予想通り。イランも負ければグループリーグ突破が厳しくなるので点を取れればその後は守るという戦術だったように思う。前回同様アジアカップでは日本のGK・川口のプレーがスゴい。感動的ですらある。
日本 0-0 イラン
http://www.sponichi.co.jp/soccer/japan/full/asia/2004/result/0728/01.html