耐震偽造問題にライブドア強制捜査をぶつけるアジェンダ・セッティング

昨日家に帰ってテレビをつけたら、ライブドア強制捜査との報道。そこまで緊急を要するとは思えない問題になぜ今というタイミングで人々の耳目を集める強制捜査になったのか、よくよく考える必要がありそうです。

耐震偽造問題の証人喚問がおこなわれ、これが今日のトップニュースになると思っていました。昨日の昼過ぎまでは……。
ところが、昨晩になっていきなりライブドア強制捜査が入り、今日の新聞のトップ記事はほとんどこのニュースです。
いずれも重要なニュースであることは、いうまでもありません。どちらの動向も注視する必要があります。でも、何か引っかかりませんか?

ライブドア捜索で塗り潰そうとしているのは実は今日の証人喚問だけではない。私たちにとって大切な1月17日そのものだ。関西にいるとよくわかるが「あの地震の犠牲者の多くも耐震偽装のせいではないか」という疑問が澎湃と人々の間に沸き上がっている。それが今日という慰霊の日をきっかけにあちこちで報じられようとしていた。鬼畜外道どもはそうした尊い犠牲の上に成り立っている声をもオノレの薄汚い利権を守るために踏みにじろうとしているのだ。断固として慰霊の報道と検証をこの糞捜索で埋没させるな。


id:leleleさんがエントリーに「パックマン」の比喩で書かれている通り、僕らはこの手法(アジェンダ・セッティング)をちゃんと憶えておかなくてはならないかと。その確たる証拠はどこを探してもないでしょうけど、現象面だけでも学ぶ必要があると思われます。

マスメディアは、・・・(中略)・・・、「何が重要な争点か」という人々の政治環境認知のレベルでは強力な効果を持つ、という仮説。


―――【追記:2006/02/02】―――――――――――――――――――――――――

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