紀伊国屋書店マンスリーセミナー『書物復権』第1回いま天皇・皇室を語る 参加

岩波 天皇・皇室辞典大正天皇
紀伊国屋ホールにて開催された「マンスリーセミナー『書物復権』第1回いま天皇・皇室を語る」に参加してまいりました。小熊英二さん、島田雅彦さん、原武史さんお三方を初めて生で見ました。会場の客層はお子様はいないものの老若男女を問わずいろいろな年齢層の方がいたように思います。壇上に発言者ごとに白い布に覆われた机があり、なにかの公開討論会のようでした。カメラ撮影をしていたのでどこかで放送されるのでしょうか。

内容はまあタイトルどおり、皇室って我々にとって何なんでしょう、これまでどうだったのでしょう、これからどうなっていくのでしょう、というお話。現天皇・皇后、昭和天皇のことだけでなく、昭和天皇の后の香淳皇后大正天皇やその后の貞明皇后についての話もあり、またほとんど報道されていないという宮中祭祀の話など、僕は知らなかったことも多かったので大変ためになりました。原武史さんが今回仰っていた一部内容は毎日新聞のサイトで読めます。

 原さんは今年2月の会見までの一連の発言について、皇太子ご夫妻が「世論の『女帝』支持を味方につけながら、伝統とつながっている皇室を転換しようと、普遍的な『一つのファミリー』として皇太子一家を意図的に演出したと思う」と指摘する。

 これに関連して、原さんが注目するのが宮中祭祀(さいし)の問題だ。宮中祭祀とは元始祭新嘗祭(にいなめさい)などの皇室の行事を指す。今の天皇、皇后両陛下は「ほとんど休まず祭祀に出席しており、明治から3代の天皇に比べても熱心だ」という。皇太子妃の今の病状の背景にも、祭祀をめぐる世代間の考え方の違いがあるのではないかと原さんは推測する。

残念ながら質問タイムはなく、また当blogに質問を書いてくださったreds_akakiさんの内容*1は特にトーク内ではとりあげられませんでした。お力になれず申し訳ないです。>>reds_akakiさん
マンスリーセミナー『書物復権』は出版社ごとに毎月紀伊国屋ホールでなにかしらのイベントがあるようなので今後もチェック。