『とめられるか!?この俺を』刊行記念 若松孝二×足立正生トークショー参加

青山ブックセンターでお昼から映画監督若松孝二氏と足立正生氏の『とめられるか!?この俺を』刊行記念*1トーク+映画上映会があったので参加してきました。
最初に映画が上映。上映されたのは監督・若松孝二、脚本・出口出足立正生)の『性輪廻(セグラマグラ) 死にたい女』。会場で配布された解説文によると「自衛隊決起を促し市ヶ谷駐屯地で自害した三島由紀夫ら盾の会に対する批判的応答を試みた。」とあり、id:molmotさんによると「三島由紀夫事件の4日後に撮影を始めた三島事件の影響を取り入れた作品」だそうです。諸々の個人的な出来事の後、「死にそこねた」と述懐する前のめりな20歳の痛々しい学生が、さらに前のめりな過去に心中を失敗したカップルなど、前のめりな男女が再会・再生・心中という騒ぎを通して、(かなり言い方が陳腐ですが・・・)日常に帰っていくといったような内容。主人公の学生の痛々しさが、三島事件に過剰反応して何か忸怩たる思いを抱いている人々に重ねあわされているのかなぁと思ったりしました。

今回参加した目的として、宮台真司氏が昔作品に傾倒したと言う若松孝二氏と足立正生氏を実際見てみたかったということがあったのですが、お二方を見て確かに最近こういう方々はいないんだろうなぁ(いい意味で)という印象を持ちました。発言ではお互いけなし合っていましたがw、信頼しあって仲良く喧嘩していたように思います。

*1:若松孝二氏の『とめられるか!?この俺を』は1月中旬発売とのこと