中沢新一トーク『網野善彦さんとの思い出』参加

僕の叔父さん網野善彦神保町の三省堂で開催された『網野善彦さんとの思い出』刊行記念の中沢新一氏のトーク&サイン会になんとか仕事をぶっちぎって(!*1)参加。
偉大な歴史学者網野善彦ではなく、僕の叔父さん(中沢氏の父親の妹の旦那さん=叔父)・網野善彦の話から網野氏が展開していた歴史学の意義・原点を見つめるという内容のトーク(本も同様な内容のようだ)。当初は追悼のための原稿用紙30枚ものの企画だったものが一冊の本になるくらい膨れ上がったとのこと*2
本にも書かれている通り、中沢氏と網野氏が最初に出会ったのは中沢氏・5歳、網野氏・20代後半のときらしく、「親−子」の関係でもなく「兄−弟」の関係でもない「叔父−甥」のいい面がでた理想的な関係だったようで、権威的に諭されるでもなく、競争相手として嫉妬することもなく、多くのことを網野氏から学んだとのこと。
その後、網野氏と中沢氏の思想的共通性のような話を展開。キーワードは「外」。システムの「外」があると素朴に信じることで癒されてシステムを補完する構造になる、との批判は重々承知でも面白かった。

*1:平日のイベント参加はあとで無理がたたることが多い・・・

*2:それでも語りきれていないことが多いらしい