宮沢章夫氏×川勝正幸氏トークショー&サイン会「『東京大学「80年代地下文化論」講義』Bonus Track〜なぜ、これが東大の授業なの?」参加
青山ブックセンターで開催された『東京大学「80年代地下文化論」講義』(白夜書房)刊行記念の宮沢章夫氏×川勝正幸氏トークショー&サイン会「『東京大学「80年代地下文化論」講義』Bonus Track〜なぜ、これが東大の授業なの?」に行ってきました。
『東京大学「80年代地下文化論」講義』は宮沢章夫氏が東大で2005年10月より半年間講義したものを書籍化したもので、今回のトークイベントではBonus Trackということで、80年代について東大で講義した内容を考えるに至ったきっかけがちょっと話された後、トークの大半においてこれまで宮沢章夫氏・川勝正幸氏が新宿・原宿・渋谷近辺で摂取してきた80年代的文物および通っていたスポットについて語られていました。
講義のきっかけについては、宮沢氏によるとこれまで80年代と言えば「バブル」「オタク」で語られてきた感があり、80年代前半の日本初のクラブ・スポット「ピテカントロプス・エレクトス」やその他のスポットの音楽・演劇・アートなど、大衆化される前のある種の密室性の高かったカルチャーの観点かも語れるのではないか、それらを「バブル」の名の下に軽薄なものとして語るだけでは本質が捉えられないのではないか、そしてそれらは現代とどのような関係・繋がりがあるのか、ということを講義しながら学生といっしょに考察されていったとのこと。
宮沢章夫氏・川勝正幸氏の80年代当時の原宿・新宿および文物トークは、僕にはほとんど馴染みのない単語ばかりが並んでおりました。80年代前半の雰囲気の残骸の残り糟は僕の住んでいた地方にもしっかり届いてきており、僕も90年代前半頃にそれなりに享受していたこともありますので、なんとかその雰囲気は(もう本当に最後の「尻尾の先」程度だと思いますが)ギリギリ想像できる感じはしました。が、正直よくわかりませんでしたw 会場に来られていた宮沢氏ファンの方々(?)は、僕などと比べて笑うタイミングが違ってて僕には???な所でも楽しそうでした。
トークはあくまではBonus Trackで様々な80年代的ディテールが語られましたが、『東京大学「80年代地下文化論」講義』の内容は80年代生まれの学生さんが理解できるような内容になっておりましたので、僕も読んでみようと思いました。
KawakitaのBookmark(2006/07/31-08/06)
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